輸入中古車400勝

中古車ジャーナリストの雑文一式。

NAロードスター、「ボディカバー」との戦い!

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いろいろ思うところあって96年式マツダ(ユーノス)ロードスターを購入した輸入中古車評論家の伊達であります。過日はこのNA購入後初の「箱根詣で」をしてまいりましたが、当日は同乗者もいたためゆっくりめの走行に終始した関係で、いわゆるロードインプレッションのようなものを記すのはまだ時期尚早であります。インプレはひとりで箱根に行き、そしてガードレールに突き刺さりそうなツラい経験をしたのち、ここに記す所存であります。

 

で、ロードインプレッションよりも、その前にとりあえず絶対必要なのが「ボディカバー・インプレッション」であることは明白でありましょう。

 

ボディカバーというのは和製英語であり、正確には「カーカバー」というらしいですが、まぁめんどくさいので当ブログでは和製英語で突き進みたいと思います。

 

 

 

わたしが資産家の倅か何かであれば屋根付き密閉ガレージを所有してるはずですので、ボディカバーなんぞ要りません。しかし大変残念ながらわたしは庶民の倅であり、その割には地代の高い場所に住んでおりますので、屋根付き駐車場を借りようとすると、よく知りませんがたぶん月額4万円は下らないんじゃないでしょうか。当然そんなカネなどありませんので、ロードスター用には月額2万3000円の激安野っ原駐車場を借りました。こちらです。 

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写真は名変前に撮ったものなので宮崎ナンバーですが、現在はちゃんと品川ナンバーに変わっております。それはさておき、こういった駐車場に名車NAをとめるなら、やはりボディカバーはマスト・ハヴ・アイテムでありましょう。このまま野っ原に放置プレーじゃ、雨と紫外線の影響で幌も内装も傷みまくるのは必至。それはちょっとNAに申し訳ないであります。

 

で、納車前に買っておいたのがこちらのボディカバー。

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Amazonにて「ロードスター NA ボディカバー」で検索すると一番最初に出てくるやつというか、実質的には今買える唯一の(?)NA/NB対応ボディカバーであります。製造元のCOVERITE(カバーライト)社はどうやら世界シェアNo.1とのことで、Amazonのユーザーレビューを読んでみても悪くなさそうな気配だったので、ソッコーでポチった次第であります。ていうかこれしか選択肢がなかったんですが。ちなみにわたしが買ったときのAmazon価格は1万3500円でした。

 

製品のビジュアルはこんな感じです。 

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向かって左側が表面で、右側に写っているのが裏地です。商品説明文によれば「5層構造・裏起毛付き・通気する最高級ボディカバー」とのことで、確かにこの裏地はいかにもキズが付きにくそう。表面の撥水効果や「通気する5層構造」については、あちこちのレビューを読むと「撥水効果も通気性も長持ちする!」という声と「割とすぐダメになっちゃう」という意見に分かれてるみたいですが、わたしとしては「とりあえず1年もってくれれば万々歳!」ぐらいに思ってます。1万3500円÷12カ月=1125円/月ですから、ウチの近所で屋根付き密閉駐車場を借りることを思えば安いモノじゃないですか。押忍。

 

とりあえず被せてみたのがこの図。 

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ま、悪くないサイズ感ですな。販売代理店の説明文に「裏起毛がついているためお車に擦過傷のような傷がつきにくく、掛け外しの滑りも良いですよ!」とありましたが、まさにそんな感じで、ボディカバー初心者であるわたくしでも掛け外しは非常にやりやすかったであります。

 

しかし大きな問題が一つ。COVERITEの大きな特徴の一つである「固定用ストラップ&フック」の操作性が全然イマイチなのであります。……コレ、いろいろなブログとか見ても誰も指摘してないっぽいですが、皆さん本当に満足してるんでしょうか?

 

図で説明しましょう。 

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……超絶下手クソな絵で恐縮ですが、COVERITEを上から見た展開図です。ボディ左側の、前輪の後ろと後輪の前に固定用のストラップ+オスのフックがあり、この2本を逆サイのメスにカパッとかませることで簡単に固定でき、強風の日でもカバーが吹っ飛んでいかない……というのが売りで、ユーザーの皆さんもここを評価しているようなのですが、ぶっちゃけストラップを逆サイまで届かせるのが非常に困難なのですよ。

 

や、例えばSUVみたいな車だったらボディの下でクイッとスナップを利かせて向こう側に放り投げれば、簡単に届くんでしょうが、ロードスターみたいに最低地上高が低い車だとうまく投げられないですし、まぐれでかなり上手いスナップスローができたとしても、途中で必ず「コンッ!」とかいってどこかに当たってしまい、車の逆サイまでは全然届きません。かといってタイヤの前側をぐるっと遠回りさせようとしても、ストラップの長さが足りないのでそれも無理。

 

「……いったいどうすりゃいいんだ!」と咆哮した筆者は、とりあえず販売元に電話を入れ、使い方というか「ストラップの逆サイまでの届かせ方」を教えてもらうことにしました。

 

すると電話に出た販売元のお姉さまはこの種の電話に非常に慣れてらっしゃる様子で、他のユーザーさんが実際に行っている何種類もの方法を立て板に水で教えてくれました。それは以下のとおりです。

 

■方法1:車内に傘を常備しておき、途中まで放り投げたオス側を傘の柄でグリグリと引き寄せる。

■方法2:同様のことを、傘ではなくホームセンターとかで売ってる園芸用の柵のようなもので行う。

■方法3:マジックハンドを使う。

■方法4:金属製の巻尺を繰り出してオスの部分をくくりつけ、而して後、逆サイからボタンを押してビュビュッとメス側にたぐり寄せる。

 

……どれもちょっとめんどくさくて嫌な感じですが、しかし「方法4」の巻尺方式であれば比較的ソフィスティケイテッドされてるといいますか、スピーディな作業と効果が期待でき、結果としてさほどめんどくさくない気がいたします。なんかオシャレですし(……オシャレなのか?)

 

ということで、家にあった巻尺を用意しました。

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メス側(車体の右側)にしゃがんで巻尺を1m90cmほど繰り出し、それを車体の下に挿入。で、タタタッとオス側(車体の左側)に回り、ボディ下から顔を出してる巻尺にオス部分を軽く巻きつけます。

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そして再びメス側に戻り、スイッチON! ファイヤー!!!

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おおっ、見事たぐり寄せることに成功! イイ感じじゃないですか!!! 

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で、オスのプラグをメスにパチンとはめて作業完了であります。

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まぁ正直ちょっとめんどくさいっちゃめんどくさいですが、巻尺という文明の利器を使うことでめんどくささも半減され、そして何やらゲーム性(?)も生まれたような、そんな感じであります。結論としては大満足です。

 

巻尺方式の採用により、強風の日でも安心できる体制が整った我がNA近影。どうでもいいですが後ろのレクサスさんは強風の日もそうじゃない日も、いつでもズルむけです。……他人事ながらちょっと心配であります。押忍。

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