輸入中古車400勝

中古車ジャーナリストの雑文一式。

随筆

ニューヨーク近代美術館奇譚

※2013年4月17日執筆 過日、大山街道に近い青山家の下屋敷付近を散策していると、「MoMA STORE」なる南蛮由来らしき雑貨用品店が目に入った。よくわからぬまま店内をひやかしてみると、そこで販売されていた白いTシャーツをなかなか気に入ったため、自分は懐…

大丈夫、オレは見えている

※2012年11月7日執筆 わたしほど温厚な人間はいないと常々思っている。わたしは「怒る」ということがほとんどない。過日も、某出版社に土下座まんじゅう営業をしに行った際、わたしよりも十は年少の社員編集者に「やあ、なんで牛の睾丸が空中浮遊しているのか…

宮古島奇譚、というか実話

※2012年9月4日執筆 不肖伊達、いわゆる一つのカリズマ中年フリーアルイバイターとして全国にその名を轟かせているわけだが、アルバイターとはいえ「シフト」が立て込んでいた関係で、ここ数年はまともな夏休みを取得していなかった。 しかし今夏は一念発起、…

ローファイのすゝめ

※2012年5月21日執筆 カリスマ中年無職の名をほしいままにしている自分ゆえ、本日もやることがない。仕方ないので、無駄に切り落とされる人間の髪の毛というものをマネタイズする方法について長考した後、楽器屋へと赴いた。「RC Booster」なるエフェクター(…

霞が関をプロデュース

※2012年2月15日執筆 所用で霞が関界隈を中古SLKでちゃあちゃあ走っていると、霞が関2丁目交差点すぐそばの経済産業省敷地内に、なんつーかこう梁山泊臭ただようテントを目視した。はて面妖な……と思いつつも、自分はホンカツ先生直伝(←図書館で著書を読んだ…

純正カーナビの功罪

※2012年2月2日執筆 自分が今、個人的に乗っているクルマは13年前のイタリア車と14年前のドイツ車なので当然、「純正ナビ」などというものは付いていない。加えて、車内にあれやこれやのアクセサリーが付いていたり、その配線が見えたりすると失神昏倒してし…

アウディのほうから来た男

※2012年1月20日執筆 自分は恥ずかしながら紙の新聞を購読しているため、本日朝も自宅あばら屋玄関先のメイルボックスまでニューズペイパーを取りに入った。雪が降っていた。そして何やらアウディ正規ディーラーの折り込みチラシが入っていた。 自動車ジャー…

脱スーパードライ的世界

※2011年12月28日執筆 本年5月の開設以来、皆様のおかげで地味にPVを増やし続けている拙サイトではあるが、あくまで「地味に」であって、開設当初の目論見であった「あっという間に月間100万PV!」「書籍化され500万部突破!」「1450円×10%×500万部=印税7億2…

キラキラ問題

※2011年12月21日執筆 どちらかと言えばフェラーリよりも「生活に根差した実用四輪車」を好む自分としては、『NEW NEXT NIPPON NORIMONO』を標榜する新型軽自動車「ホンダN BOX」に注目および期待しないわけにはいかない。「現代の2CV」と呼びたい新たな名車…

オープンカーで精神統一!

※2011年12月14日執筆 輸入中古車ジャーナリスト兼カリスマ無職である自分は自宅にて食器を洗っていることが多く、1日の大半は皿を洗って過ごしているような気もする。そんなことならいっそパートタイマーとして大戸屋に入社しカリスマ洗い場師になれば良いの…

東京モーターショー2011奇譚

※2011年11月30日執筆 「東京モーターショー2011」を見に行かずとも常識的現代人なら誰もが知る話だが、今、自動車メーカー各社が我々に提示しているもの、あるいは提示したいものとは、以下2項に大別される。 1. いわゆる超エコロジーなカー2. エコなカー…

輸入中古車=美魔女説

※2011年11月25日執筆 輸入中古車ジャーナリスト兼カリスマ無職として自分は日々、さまざまな研究に余念がない。昨日は『FLASH』『BREAK Max』を精読することで男性下流層の消費動向を研究し、さらにはさまざまの女性誌を駅前書店で立ち読みする・テレビジョ…

全国黄色いクルマ友の会構想

※2011年11月21日執筆 自動車愛好家というのは、自動車を愛好するのみならず「集うこと」も愛好するようで、休日ともなれば、同一車種の持ち主らが一堂に会する「オフ会」なる会合が、そこかしこで開催されている。 それはそれで文句をつける筋合いなどないの…

働く男のノートPC奇譚

※2011年10月26日執筆 昨日。1.5カ月ぶりに日雇い編集者としての仕事が入ったため、自分は15年ぶりに新幹線に乗り尾張国へと向かった。久しぶりの仕事、久しぶりの高速鉄道に舞い上がった自分は、発車予定時刻の150分前にはホームに到着してしまった。待合所…

軍曹、写真展「TSUNAMI」に行く

※2011年9月15日執筆 何事もつい「斜に構えた感じ」でやってしまうのはわたしの悪い癖で、ある種の中二病だと自覚はしている。今回のエントリも「東北のカッペが、はは、渋谷で写真展とか生意気にやってるらしいから、はは、嗤いに行くことにしよう」という感…

BMW問題

※2011年8月31日執筆 輸入中古車ジャーナリスト兼日雇い編集者兼カリスマ調香師として論じたいことはさまざまあるのだが、そうだなぁ、自分は今日は「BMW問題」について論じてみようかしらんと思う。 「BMW問題」というのは多くの人が知るところであるが、つ…

君よパ・リーグのようなクルマに乗れ

※2011年7月21日執筆 昭和のニッポンに生を受けただけあり、不肖伊達も幼少期においては人並みの野球少年で、地元の少年野球団では不動の控え遊撃手として主にベンチで大活躍した。V9時代の読売巨人軍についてはさすがに記憶に乏しいが、その後の長嶋監督(当…

男の肩書奇譚

※2011年6月17日執筆 若い時分、自分は某外資系企業を退職し――と書くと、「時分」と「自分」が音的にも字面的にも重なって気持ち悪いので書き直すと、若い時分、不肖伊達は某外資系企業を退職し、八王子の山奥に転居して2年間ほどブラブラしていた時期があっ…

テレビジョン奇譚

※2011年6月17日執筆 ※このエントリは自動車とは一切関係なく、特になんの役にも立ちませんので、お時間のある方のみお読みくださいませ。 日雇い編集者兼輸入中古車研究家兼フリーターとしての自分から見ると、最近の若い者らが書く文章は「漢字比率」が高い…