激闘!! 水アカvs.スピリットクリーナー
(撮影=池之平昌信)
本日も平常運転・安全運転の輸入中古車評論家、伊達軍曹であります。お若い方もわたしのような中高年も、この素晴らしい地上に生まれ出ることができた歓びをかみしめつつ、残された時間を大切に過ごしてまいりましょう。
それはさておき、我が96年式NAロードスターに固着した20年モノの強烈水アカとの戦い、その続報です。
前回の戦いではSOFT99の『水アカストロングクリア』を戦線に投入しましたが、あえなく敗退(ただし10年モノ?ぐらいの水アカはこれで除去できました)。その結果を受け、わたくしは「……いよいよ向後は『パイプハイター高粘度ジェルを当該箇所に30分間つけ置きする』などのハードコア方面へ突き進むしかないのであらうか?」などと文語調で思い悩んでいました。
そんなとき、FBページを見ていただいた神奈川県の水垢マイスターことSさんから、「ハードコア方面へ進むのはまだ早い! その前にオートグリムの『スーパーレジンポリッシュ』もしくはシュアラスターの『スピリットクリーナー』をお試しあれ! 今まで同様に歯ブラシで“ゆっくり優しく丁寧に”です!」とのアドバイスを頂戴しました。
わたくしも、できることならハードコアパンクの世界には進みたくないと思ってますので、水垢マイスターの勧めにしたがい本日、スーパーレジンポリッシュより1000円ぐらい安かったシュアラスターの『スピリットクリーナー』を購入。それにて再度、強烈な水アカへ白兵突撃をカマしたのでした。
中古ハブラシにスピリットクリーナーをたっぷり付け、それでもって優しくやさしく当該箇所をブラッシングします。やさしい歯磨きとほとんど同じ要領ですね。で、結果はどうだったでしょうか?
……残念ながらナッシング・ハズ・チェインジドでありました。や、ちょっと薄くはなったかな? しかし大局的な戦況把握に努めるならば、負けを認めるほかありません。ううむ、20年モノの水アカ恐るべし……。
特にこの縦のラインに付いてる激黒の水アカはほんとどうにもなりませんな。塗装が完全にDeadなんでしょうか? まぁ仕方ないです。スピリットクリーナーでも落ちなかったのですから、正規の手法による水アカ落としはもう完全にあきらめ、今後はハードコアな禁じ手にて水アカを除去してみるであります。それでもダメだったら、そん時はそん時です。
しかしアレだ、20年モノの強烈すぎる水アカは落ちませんでしたが、リアのマッドガードを外した跡のとこの水アカっつーか黒ずみなら、スピリットクリーナーで落ちるかもしれないな。水アカストロングクリアじゃ落ちなかったけど。
この線状のものと、
内側というか、へりの部分の強烈な黒ずみです。
これをスピリットクリーナー+ハブラシでちょっとやってみましょう。
……あっけなく落ちたであります。足元がスッキリ白くなったことで、全体として「マイナス5歳肌」にはなった感があります。良かった!
いよいよ次回はハードコアパンクの世界に突入です。ていうか、冷静に考えますとこのところのわたくしは水アカに対して連戦連敗ですし、ハードコアパンクの世界でも苦戦が予想されるわけです。それなのに、ぜんぜん苦じゃないんですよね。むしろ楽しくて楽しくて仕方がない!
この、全体としては非常に素晴らしいんだけど、あちこちが20年落ちなりに傷んではいるロードスターを、まるで盆栽いじりに精を出すようにいろいろ磨いていく作業が、強がりじゃなくてホント楽しいんですよ。
わたしもいちおう米とか味噌を買わなくちゃならないので昼間はフツーに仕事してますけど(仕事=商業媒体向けに駄文を書き散らかす)、本当はそういった仕事は全部ほっぽり出して、日がな一日NAのロードスターの水アカ取りとサビ落としとボディ磨きに高じていたい! だって、楽しくて仕方ないから!!! という感じなのであります。
これまで「クルマいじり」みたいなことには一切ハマらずに生きてきた小生ですが、まさか(ほぼ)初めて買った国産車で、ここまでクルマいじりにハマることになるとは自分でも思ってませんでした。
まぁクルマいじりといっても機械関係は相変わらず大の苦手なので、そっち方面は自分ではやりませんが、とにかく「あ~ロードスターは楽しいなあ! 盆栽だなあ!」と勝手に盛り上がっている中高年、不肖伊達なのでありました。押忍。