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中古車ジャーナリストの雑文一式。

激闘! デルタvs.ポロGTI

※2012年7月24日執筆

 

不肖伊達、本日は下写真の3台にて箱根方面で激闘を繰り広げておりました。まぁ激闘といってもフェラーリ458イタリアは走りの次元がひとケタ違うというか、ほとんど「違う惑星の乗り物」であるため、ノーコメントとさせていただきます。あえて言うなら、458は宇宙核兵器。「クルマ」という概念でとらえてはなりません。


94年式デルタHFインテグラーレEVOⅡの仮想敵は下写真のドイツ製新鋭ハッチバック、VWポロGTI。車格的には格下とはいえバリバリの新鋭機に、18年落ちのイタリー製戦闘機はついていくことができるのか? それが、本日の個人的な焦点でありました。


結論は……微妙でありました。引き分け? いややっぱりポロGTIのほうが速かったような気もするし、どっこいどっこいだった気もするし……。

ともかく戦闘の概要と結果は以下のとおりであります。

最高出力179psのポロGTIを駆るのは、流し撮りも上手いがハイスピードドライビングもやたら上手いIカメラマン。一方、最高出力215ps(←当時)のデルタEVOⅡを駆るは、安全運転には超絶自信があるが峠のテクに関しては並レベルの不肖軍曹。勝負の舞台は箱根の芦ノ湖スカイライン並びに長尾峠近辺でありました。

結論として、デルタはポロGTIにある程度確実についていけましたが、正直、若干離され気味ではありました。しかしそれはおそらく、玄人はだしのIカメラマンとボンクラ軍曹とのテクの差による結果。それも、わたしよりも上手い運転手が駆ればほとんど差は生まれないか、あるいはデルタのほうがちょっと速いかも? ぐらいの差です。

ということは「引き分けか、あるいはデルタの辛勝じゃん」ということになるのですが、ことはそう簡単にはいきません。途中、Iカメラマンに我がデルタを試乗してもらったのですが、その際Iカメラマンは「やっぱポロGTIのほうが速い気がする」との印象を述べましたし、わたしの記憶の中にある現行ポロGTIの速さも、現在のデルタEVOⅡのそれを上回っている、ような気がします。

エニウェイ、速いの遅いのという問題にはさほど興味のない不肖軍曹ではありますが、とはいえやはりクルマ愛好家の端くれではあるので、まったく興味がないわけではありません。よくできた新鋭機とはいえ格下相手に勝つことができなかった今日の結果を真摯に受け止め、向後は懸案の足回り整備(ショックアブソーバーの交換あるいはオーバーホール、および必要があればスプリングの交換)に邁進する覚悟がつきました。ありがとう、ポロGTI! 敵ながらあっぱれな走りでした!