輸入中古車400勝

中古車ジャーナリストの雑文一式。

大勝利の納車式。しかし初戦で被弾セリ!

※2014年10月27日執筆

 

私儀、カーセンサーnetやフェイスブックページでは既報のとおり、此度2011年式ルノーメガーヌRSモナコGPを購入した。走行距離は2万と500km、車両本体298万円、車検プラス諸々で総額325万円也である。昨日、購入店であるBUBU MITSUOKA横浜ショールーム様にてめでたく納車式を執り行った。

 

同ショールームの大竹店長様に大変懇切丁寧なレクチャーを頂戴し(これだけ丁寧ならば初めてチューコシャを買うという人でも安心できるだろう)、そして美人スタッフ様に超絶大ぶりな花束をいただいた。大勝利であり、人生の絶頂である。

美人スタッフ様からの花束贈呈を受け、人生の絶頂を感じる筆者

大勝利の余韻冷めやらぬまま、わたくしは卸したての(中古車だけど)モナコGPにて大磯プリンスに向け疾走した。同所で大乗フェラーリ教の記念式典を行っていたMJ参謀長ならびにマリオ、安ド各二等兵に納車報告をせんがためである。

 

道中の東名高速および小田原厚木道路でのメガーヌRSモナコGPの挙動は大変に秀逸。通常RSの硬い「シャシーカップ」ではなく、ややソフトな「シャシースポール」を採用するモナコGPには実は一度も乗ったことがなく、「このクルマは俺好みの乗り味に違いない!」という想像というか妄想に基いて購入したのだが、妄想はドンピシャの大当たりであった。締まっているのに大変しなやかな、まさにわたしのために作られたようなクルマである。

 

当然、中古車としてのクオリティも何ら問題ない。当たり前である。輸入中古車400勝を自称するわたくしが、大手販売店で走行2万kmのブツを買ったのだ。問題などあろうはずもない。大勝利である。

シャシースポールについてもF4Rエンジンについてもいろいろと報告したい美点はあるが、しかし先を急ごう。なぜならば、このあとに大変重要な決戦が待っているからである。

 

駐車場の戦いである。

 

ご存じのとおり現行メガーヌRSの全幅は1850mmと、かなりワイドだ。ここまで幅が広いと立体駐車場では少々キツいため、わたくしは平地の月極駐車場を探してさまよった。しかし小生が住まう地域には空いてる平地駐車場が今のところゼロであることが判明し、唯一空いていた立体駐車場に停めざるを得ない状況になってしまったのだ。

 

そちらの全幅制限は1850mm。そしてRSの全幅は1850mm。……どう考えても苦戦は必至である。

 

ほかのメガーヌRSユーザーらは立駐との戦いをどうしているのだろうか? と思い「メガーヌRS 立体駐車場」でググってみても、「だいたい厳しい」「多くの場合厳しいかと」というようなボンヤリしたことしか記載されておらず、正味のところがわからない。要するに大丈夫なのか無理なのか? となればこれはもう、不肖私儀が体当たりにて実験せねばなるまいと鼻息フンフン、しかし不安もムンムンであったのだ。

 

ということでMJ参謀長への納車報告も割ととっとと済ませ、都内某所にある立体駐車場と初対面した。決戦である。

 

後進専用ということなので、狭い敷地内でなんとか切り返しつつ入れようと思うが、……どう考えても入る気がしない。ていうかメガーヌRSは後ろがほとんど見えない。「スーパーカーか?」ってぐらいに見えない。まぁわたしのモナコGPは前オーナー様がバックカメラを後付けしてくれているのだが、しかしサイド部分の視界にはあまり関係がない。

 

「見えないなぁ」とのんきに言ってこのままの状態でいるわけにもいかないので、わたしは南無三!とばかりにパレットへとモナコGPを進めた。実際には何度も運転席から降りて左右の状況を確かめながら、パレットへと総攻撃をかけた。

 

結論としては、なんとか入った。左右それぞれのクリアランスは2~3cmといったところであろうか。

 

なんとかなって良かったわけだが、この戦いの途中、わたしの責任により我が機は左前輪ホイールのサイドを被弾してしまった。


うおおおおおおおおおおおお!

 

左ハンドル車のため、逆サイである右側ばかりに気を取られていたせいであろうか、最初の進入で左フロントをパレットにかすらせてしまったようなのだ。……全国に30台しかない貴重な機体を傷つけてしまい、大変申し訳ないと思っている。妄想上の切腹をして責任を取るとともに、向後はより慎重な車庫入れをすることをここに誓うものである。ていうか早く別の平地駐車場に空きが出て、そちらに移転できることをわたくしは願ってやまない。

 

次回はたぶん明日、わたしにとっては駐車場の戦いの次に重要な「ドリンクホルダーの戦い」についてレポートしたい。シャシースポールについては、もう少し先になる。敬礼。