輸入中古車400勝

中古車ジャーナリストの雑文一式。

1400km走行時点での燃費報告

※2012年7月23日執筆

 

都内在住の不肖軍曹は基本的に京王井の頭線を真の「主力機」としているため、通常は自家用車の出動頻度は低い。実は。しかしここ最近は94年式ランチア・デルタHFインテグラーレEVOⅡがあまりにも(いろいろな意味で)楽しいことと、「諸般の事情」が重なり、気がつけば納車後1カ月で約1400kmも走ってしまった。通常のわたしの使い方からすると約2倍のペースである。

納車後これまで7回の給油を行い、1400kmほど走ったということで、そろそろデルタの燃費について見解を述べてみても許される頃合いかと思う。思うので、データを出そう。以下である。


●第1回給油 300km÷39.8L=7.5km/L
●第2回給油 185km÷23.1L=8.0km/L
●第3回給油 179km÷29.5L=6.1km/L
●第4回給油 112km÷15.0L=7.5km/L
●第5回給油 278km÷44.9L=6.2km/L
●第6回給油 278km÷45.2L=6.2km/L
●第7回給油 84km÷7.8L=10.8km/L

★合計 1416km÷205.3L=6.9km/L

さしあたっての平均燃費は「6.9km/L」ということだ。まぁこんなものだろう。上記の数字はずいぶんバラつきがあるが、要するに「混雑した都内一般道」と「近郊の快適な高速道路」を走る割合がどれくらいだったかによって大きく変わっている。感覚的には、都内一般道を走る割合が多いケースだとおおむねリッター6km、高速道路を使う比率が高いと7~8km/L……というのが、デルタ軍曹機の実燃費である。計測方法は満タン法によるテキトーな感じだが、いちおう常に「オートストップでの満タン」にて給油を行った。

上記の第7回給油のみ10.8km/Lとかなり優秀な成績を残しているが、これは参考のため(ほぼ)高速道路のみでの燃費を計ってみた結果だ。その際の走り方は、100km/h前後のノンビリ巡航を基本としつつ、ごくたまに何かの針が120とか130とかを指していたような気もする……というぐらいの走り方である。

「混雑した都内一般道のみ」でのデータは残念ながらまだ取れていないが、燃料計の減りっぷりから見るとおそらくは5km/Lほど、下手すりゃ4km/L台かもしれない。

結論としてわたしが考えるのは、こうだ。

無論この燃費はホメられたものではないし、昨今のエココンシャスな輸入車とは比べるまでもない。が、デルタは通常「セカンドカー」として扱われることが多く、今はこのデルタしか所有していないわたしにしても、ファーストカーは京王井の頭線であり、94年式デルタは「セカンドカー扱い」である。ということは出動機会そのものが少ないわけで(この1カ月のわたしは非常事態によりデルタを使いまくっただけで、本来はここまで距離を伸ばさない)、出動機会が少ないということは絶対的な燃料消費量も少ない。

ということは、平均7km/L程度でも、無駄に近所のコンビニまでクルマで行ってる人のエコカーに比べればデルタのほうがエコ! 中古車ゆえのLCA的観点から見ても!……というのはまぁ少々言い過ぎで、別にわたしはエコ目的でデルタを買ったわけではないのでこのあたりの話は実はどうでもいいのだが、いちおう、「デルタは、そんなに極悪燃費じゃありませんよ」という報告でありました。押忍。