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中古車ジャーナリストの雑文一式。

アルファロメオ、漢の対決2011(中編)

※2011年7月29日執筆

 

不肖伊達、午前3時から始まった本日の生業と、連日の蒸し暑さ、および生まれて初めての腰痛などから、多少弱っております。よって「漢の対決」レポートの中編は、結論のみをサクサク申し上げる形でいかせていただきたく。写真も、「広報写真」でラクさせていただけましたら幸いであります。

中期GTV!

後期GTV!

156GTA!

 

【音響対決・結果発表】(※順位は伊達独断による)

●第1位:不肖伊達の99年式GTV 3.0 V6 24V(Over Racing製マフラー装着)


動力性能はさておき「音色」だけは多少の自信がありましたが、3.0V6+Over Racing(フロントパイプから4本出しエンドまでのフルキット)の組み合わせは、この3車のなかでは最強最後の音質。3500rpmあたりからサンタナのチョーキングのように(?)鳴きはじめるその音色は、キダスペ装着のフェラーリF355の音をほんのちょっとだけ軽くした感じ――と言えばいいでしょうか。ちなみにサンタナのチョーキングで始まるその音色は、5000rpm以上ではビヨークの神々しいシャウトに変わります。

後期GTV改に乗るMr GTV@永福町さんはこの音を聴き、「オレのGTVもフロントからOver Racingなのに、なんでこんなにも音が違うんだ……!」と号泣および失神昏倒。「マフラーを換えるなんて邪道だし、ほとんど暴走族じゃないですか、フフッ」とクールに決め込んでいた純正至上主義のGTAのりさんも、この音を聴いた途端、その場でアルファ用社外マフラー各種についてiPadでググり始める始末(※以上、かなり誇張してます)。iPadでググり始めた云々は私の完全な創作ですが、少なくとも衝撃は受けた模様のGTAのりさんの様子を見て、音響対決における完全勝利を確信した不肖伊達でした。

 


●第2位:GTAのりさんの05年式156GTA(フルノーマル)


素の156と比べれば、アイドリング状態でも結構な野太い音を発する156GTAですが、Over Racing軍団の前ではほとんど静かな湖畔の森の陰。ブリッピングの状態では「フッ、敵じゃねえな」と正直思った自分ですが、試乗コースで実際に運転してみてからは、その考えを完全に引っ込めました。回転数はよく覚えてませんが、3000pmより上ぐらいになると「ちょうどいい爆音」が車内に届いてくるんですよ! 変に人工的でない、そして決してこれ見よがしでないその音色は、なんというか高貴にさえ感じる。私の中期GTVがビヨークのシャウトなら、純正マフラーの156GTAは、秋川雅史が唄う『千の風になって』のエンディング部分『あのぉおお、大きなぁ、そぉらをおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!』の、をおおおおおおおおおおおおおお!の部分です。……国沢先生の譬えのように逆にわかりにくくてスミマセン。疲れてるもので……。

 


●第3位:Mr GTV@永福町さんの04年式GTV(Over Racing製マフラー装着)


これは意外な結果でした。不肖伊達のGTVと「ほとんど同じエンジン」で「ほとんど同じマフラー」なのに、音が全然違うのですよ。決して悪い音じゃないし、流石のアルファV6ですから、もちろん美音です。でも、わたしの中期型と比べるとなぜか1オクターブぐらい低いんですね。「コォオオオオオオオオ~~ン!」ではなく、「グヴォオオオオオオオ~!」という擬音を当てはめればよいでしょうか。「擬音に頼るライターはダメなライターだ」と昔習ったような気もしますが。
評価する人によっては、この第2位と3位は入れ替わるかもしれません。実際、Mr GTVさんの音も、それはそれでイイ音ですし、純正GTAは(相対的に)かなり静かですから。でも、何と言いますか、「何もしてないのにイイ音」であるほうを、不肖伊達としてはより評価したいんですね。なので、この2位と3位という順位付けは、音の優劣というより「小生の考え方」でしかないかもしれません。


さて、「左右4本出し」と「片側2本出し」という違うはあるものの、なぜここまで音が違うのか? その理由は………ということをググッたうえで、さも昔から知ってたかのように偉そうに言ってみようと思いましたが、同社は4輪用マフラーの製造からは撤退していて、現在は2輪用のみ! だから公式サイトを見てもアルファに関しては何も情報なし! どよよ~ん。ということで、詳しい理由はよくわかりません。そのうち調べてみるかもしれませんし、調べないかもしれません。


グダグダのエントリになってしまい恐縮ですが、中編を終わります! 敬礼!